Claris FileMaker向けのDevOps
Devinでは、Clarisコミュニティにモダンな開発手法であるDevOpsを導入することに情熱を注いでいます。私たちはClarisテクノロジーと、より広範なソフトウェア開発エコシステムの両方に精通しており、Devinはこれらの分野を組み合わせた数年にわたる研究とエンジニアリングの成果です。このプロジェクトは、2021年に共同創設者の一人であるDavid Wollesenによる修士論文「FileMakerを使用したFileMaker向けのDevOpsツールの開発」から生まれました。
DevOps（デブオプス）
広範なソフトウェア開発の世界では、DevOpsはチームがソフトウェアを構築、テスト、デプロイ、維持する方法に革命をもたらしました。DevOpsは、継続的インテグレーション、継続的デリバリー、そして運用効率に重点を置き、ソフトウェアライフサイクルのさまざまな段階を自動化し、効率化するツールによって支援されます。しかし、FileMaker開発者にとって、これらの原則を適用することは、FileMakerのユニークなfmp12アーキテクチャやワークフローとシームレスに統合できる互換性のあるツールの不足によって妨げられてきました。
Claris FileMakerにおける課題
FileMakerのfmp12形式と統合環境は、多くの点で強力ですが、GitHubのようなソース管理やCI/CDワークフロー（バージョン管理、回帰テスト、デプロイ自動化）をサポートする一般的なDevOpsツールとの互換性が欠けています。これにより、開発者は変更の追跡やソフトウェア品質の維持に関して、手動でエラーが発生しやすいワークフローに依存せざるを得なくなり、多くの時間を消費するだけでなく、運用環境にエラーを導入するリスクも高まります。FileMaker Data Migration Toolは継続的デプロイメントを支援することを目的としていますが、そのコマンドラインインターフェースは多くの開発者にとってワークフローに統合するのが難しく、その結果、プロダクション環境に直接変更を加える「ライブ開発」のような慣行に繋がることがあります。
このテーマについて詳しく知りたい場合は、「FileMakerを使用したFileMaker向けのDevOpsツールの開発」という修士論文が、FileMakerにおけるDevOpsの課題のほぼすべての側面について詳しく研究しており、OttoやInspector ProのようなツールがDevinのアプローチ（論文内ではfmOpsと呼ばれています）とどのように比較されるかについても説明しています。
Claris FileMaker向けのツール
Ottoと360Deploy
Otto（またはOttoFMS）や360Deployのようなツールは、FileMakerエコシステム内での継続的デプロイメントの重要な側面を大幅に改善し、FileMaker Data Migration Toolを使用してバックアップ、サーバー間のファイル転送、データ移行を処理することで、開発、テスト、プロダクション環境間で新しい変更をプッシュする際に必要な時間と労力を削減しています。
Devinの紹介
Devinは、デプロイメントやデータ移行の自動化を超え、FileMaker向けの包括的なDevOpsソリューションを提供します。バージョン管理や回帰テストを統合し、開発からデプロイメントまでのシームレスで自動化されたワークフローを実現します。これにより、DevinはFileMaker開発者に未来に対応した機能を備えた重要な進歩をもたらします。
最終更新
